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鉄腕アトム 復刻大全集 ・・・ 再び、ちょっと残念

アトム復刻1

『鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集 unit1』について、発行元のジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントに問い合わせたところ、手塚プロと森晴路氏からのメッセージとして、次のようなメールが届きました。

*************************

見開きが1色と2色に分かれることは、私も忸怩たる思いです。
解決するには、連載1回ごとに白ページを入れればいいのですが、そうするとユニット1の本誌2(B5判)の場合、33ページふえることになります。
ギリギリの予算内でやりくりしている私共(手塚プロとジェネオン・ユニバーサル)にとっては、とてつもなく大きな数字です。
また、B5判という広いスペースが白いままでは、手抜きとも受け取られかねません。
かといって「鉄腕アトム」とまったく関係のない連載当時の広告を入れることは絶対に避けたいのです。
定価が少し高くてもという方、定価をもう少し低くという方、どちらもおられると思います。
いろいろ考えたすえ、本の体裁上もマンガが続くことが望ましいと思い、絵が見開きにわたっている場合をのぞき、順送りにすることにしました。
手塚治虫が生前に単行本をつくるとき、ページの並びを普通に入れ替えていたということも頭にあります。
できれば、当時の見開きの状態は、想像力で補っていただけたらと思います。
よろしくお願いします。


*************************

ジェネオンとしても同様の見解であり、総合的に判断した結果、現在の形になっととのことです。

まず、価格です。全巻そろえると9万円近くになるというのは、安い買い物ではありません。ちょっとためらいます。
しかし、価格を抑えるために、見開きの状態が再現されないというのは残念です。
33ページ増えることで価格にどれほどの影響があるのかわかりませんが、オリジナルのスタイルから離れてしまうくらいなら、少々高くてもかまいません。

次に、白いままでは手抜きと受け取られるのではないか、ということ。そんなことはありません。連載1回ごとの区切りだということはわかります。
むしろ、区切りがあるほうが次の号に続くという当時の連載の雰囲気が味わえて良いのです。
白いままでは抵抗があるのなら、アトムのカットなど小さく入れておけばいいと思います。

そして、手塚治虫が単行本をつくるときページの並びを入れ替えていたという点。だから見開きを無視して順送りにしてもいいのではないか、ということでしょうか。
それはちょっといただけません。
それはB6版の原稿を切り貼りしてB5版にしているのと同じことです。オリジナル版の復刻の意味がありません。


見開きのことを除けば、完璧といえる復刻だけに本当に残念です。

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鉄腕アトム 復刻大全集 ・・・ ちょっと残念

アトム復刻1


『鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集』のunit1が届きました。

ボックスのデザインも良く、別冊付録の広告も忠実に再現され、当時の雰囲気が充分に味わえます。
単行本では絶対に見られない桑田次郎の代筆もそのままで、ファンにとってはうれしいものです。

しかし、期待が大きかっただけに残念なことがあります。

「新人類フウムーン」が割愛されたのは、「鉄腕アトム」の復刻という意図からはずれるということで納得します。

問題は、本誌連載時のページの見開きが無視されていることです。

当時の現物がないので推測ですが、たとえば1952年10月号は、今回のA5版本誌では右ページから始まっていますが、おそらく実際には左ページから始まっていたと思います。
そのあとの125ページと126ページ(単色)は裏表になっていますが、実際は見開きだったはずです。同じように127ページと128ページ(2色)も見開きだったはずです。
印刷と製本の過程を考えれば、雑誌になったときに2色ページが1枚の紙の裏表になることはなかったはずです。
見開きを無視しているため、本来ならページの左側にあった柱のアオリ文句も右に、右側にあったものは左に移されてしまっているものと思われます。

9月号と10月号の間に白紙のページを1ページ挿入すればこのことは防げたはずです。
何かそのようにできなかった理由があるのでしょうか。
制作にあたって、このことは何ら議論されなかったのでしょうか。
森晴路さんほかスタッフの見解をぜひお聞きしたいと思います。

オリジナルのままの「アトム」を当時の“空気感”も含めて…… そんなコンセプトなら、見開きもそのままにして欲しかったです。
今後2度とないと思われる企画だけに本当に残念です。

unit2以降はこんなことにならないことを切望します。

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まんが雑誌『COM(こむ)』

COM復刊号

先日、とある古書店でまんが雑誌『COM(こむ)』1973年8月号を見つけました。

税込み840円でした。そんなに汚れておらず、思わぬ安価だったので購入しました。

一時は1冊2,000円〜3,000円の値段が付いていた『COM(こむ)』ですが、最近の相場はこんなものなのでしょうか。

『COM(こむ)』は1967年1月に虫プロ商事から創刊された雑誌です。

手塚治虫の「火の鳥」をはじめ、石森章太郎の「ファンタジーワールド・ジュン」、永島慎二の「フーテン」などの名作を生み出しました。

それともうひとつ、『COM(こむ)』といえば「ぐら・こん」です。

これは、「まんが予備校」というサブタイトルがついていて、投稿まんがを評価・採点するコーナーです。まんが家志望の若者たちは競って「ぐら・こん」に投稿しました。

この「ぐら・こん」からは、竹宮恵子、諸星大二郎、あだち充など、現在活躍しているまんが家が数多く誕生しています。

当時は「カムイ伝」を連載していた『ガロ』(青林堂)とともに、まんが青年たちを熱くしたものですが、商売のほうはあまりうまくなかったのか、わずか5年後の1971年12月で休刊となります。

その後、1973年8月に復刊号が発行されます。今回、古書店で買ったのがそれです。

復刊号では「火の鳥」の第9部「乱世編」の連載が始まります。現在、出版されている「乱世編」は『マンガ少年』に連載されていたもので、それとは少し異なるものです。

熱心なファンの声にこたえて復刊された『COM(こむ)』ですが、その後は続かず、結局この号を最後に歴史を閉じました。


『COM(こむ)』1973年8月復刊号から

読者のみなさんへ  手塚治虫

ながいあいだお待たせしました。

「COM」が復刊したので、また「火の鳥」をつづけて書けるようになりました。

「COM」が休刊したとき、「火の鳥」は「望郷編」のとちゅうでした。

これをそのままつづけるには、あまり間があいたし、ぼくの意欲もうすれたので、おもいきって一つとばして、「乱世編」を書きはじめました。

いずれ近いうち「望郷編」も構想をあらたに書き足そうと思っています。


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横山光輝 プレミアム・マガジン

横山光輝1 横山光輝2

  << 久しぶりの投稿です >>

講談社から「横山光輝プレミアム・マガジン」全8巻が出ています。

9月はVOL1、VOL2の2冊、以降毎月20日ころ1冊づつ発売予定です。

全8巻の構成は、
 VOL1:三国志  VOL2:バビル2世
 VOL3:伊賀の影丸  VOL4:ジャイアントロボ
 VOL5:織田信長  VOL6:魔法使いサリー・コメットさん
 VOL7:音無しの剣  VOL8:鉄人28号

私にとっての横山光輝は「鉄人28号」であり、「伊賀の影丸」です。

「三国志」も「バビル2世」も別の漫画家の作品のようなものです。

で、この「プレミアム・マガジン」、買べきかどうか少し迷いました。わずか36ページで1000円というのもどうかと思いましたが、別冊付録があるので買いました。

別冊付録は1955年『少年』の付録の作品です。

が、この別冊付録も、袋から出してみると、ちょっと期待はずれです。造本もおざなりだし、作品についての解説もありません。もう少し何とかできなかったのでしょうか。

初期にはこんな手塚漫画のリメイクのような作品も書いていたのだなという、貴重な資料ではありますが・・・

などと言いつつ、結局、全8巻を買ってしまうことになるのでしょう。


  << 都合により、このブログはしばらくお休みします  >> 

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映画「20世紀少年」感想

20世紀少年

映画「20世紀少年」を観てきました。

懐かしいポールモーリアの曲から始まるのがいいですね。

原作の雰囲気を壊すことなく、忠実につくられているという感じです。

原作の1コマを彷彿とさせるシーンがいくつも出てきます。浦沢直樹の絵自体がすでに映画の1シーンになっているということでしょうか。

すでに絵コンテができ上がっているようなもので、制作する側は楽だった? と言えば監督に失礼かな。

原作を知っている者としては、この先どうなる、というドキドキ感は味わえませんでした。原作を知らずに見た人の感想も聞きたいです。

ただ、いくつかのエピソードについては、もう少し背景の説明などがあったほうがよかったのではないかと思います。原作を読んでいない人にはちょっとわかりにくいかも知れません。


この映画、エンドロールの途中で帰ってはだめですよ。最後におまけの映像がありますから。


  オフィシャルサイト ⇒ 映画「20世紀少年」

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